モラハラとは、相手の人格や尊厳を傷つけたり、精神的暴力を振るったりすることを指します。今付き合っているパートナーがモラハラかもしれないと違和感を抱く方に、今の言動からわかる診断と、モラハラの傾向や見抜き方、対策までをお伝えします。
自分の安全を守るため、ご自身の経験と照らし合わせてチェックしてみてください。
▼この記事でわかること
- モラハラとは何?
- 彼氏(彼女)はモラハラ?自己診断
- モラハラの傾向
- 別れた方がいい?別れどきの見極め方と対策方法
- 適切な相談窓口の紹介
モラハラの定義とは?
モラハラとは何か、セクハラやパワハラとの違い、そして被害者は女性だけなのか、詳しく解説していきます。
モラハラとは
モラハラとは、「moral harassment(モラルハラスメント)」の略称で、道徳に反する嫌がらせを意味します。言葉や態度による精神的な暴力で、相手の人格を否定したり、精神的に追い詰めたりする行為を指します。
例えば、
- 「お前は何もできない」「役立たず」といった人格否定
- 「俺がいなければお前は何もできない」といった支配的な発言
- 常に監視し、行動を制限する
などが挙げられます。
モラハラは身体的な暴力と異なり、目に見えにくいため、被害者は自分がモラハラを受けていると気づかないケースも多いです。しかし、モラハラは深刻な心の傷を残し、精神疾患を引き起こす可能性もあるため、早期の対処が重要です。
セクハラやパワハラとの違い
モラハラは、セクハラ(性的嫌がらせ)やパワハラ(職場内でのいじめ)と混同されることがあります。それぞれ、嫌がらせが行われる状況や内容が異なります。
- セクハラ: 性的な言動によって、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたりすること。
- パワハラ: 職場において、上司や同僚からの優越的な関係を背景とした嫌がらせ。
- モラハラ: 親密な関係性の中で行われる精神的な暴力。
モラハラは、恋人や夫婦、家族など、親密な関係の中で起こることが特徴です。加害者は、被害者との親密な関係を利用し、精神的な支配を強めていきます。
モラハラ被害者は女性だけ?
モラハラ被害者は女性が多いというイメージがありますが、男性も被害に遭う可能性があります。モラハラは、性別や年齢、立場に関係なく起こりうる問題です。
近年では、男性が女性からモラハラを受けるケースも増加傾向にあります。モラハラは、力関係や性格など、さまざまな要因が複雑に絡み合って発生します。
【モラハラ診断】モラハラ彼氏の特徴!2個以上当てはまったら「危険」!
モラハラをする人には、いくつかの共通した特徴があります。 ここでは、モラハラ彼氏の特徴を9つ紹介します。 もし、あなたのパートナーに当てはまる項目が2つ以上ある場合は、モラハラの可能性が高いので注意が必要です。
- 特徴①|「お前が悪い」と人のせいにする
- 特徴②|被害者意識が強い
- 特徴③|外面がいい
- 特徴④|話し合いができない
- 特徴⑤|怒鳴ったりばかにしたりする
- 特徴⑥|コンプレックス意識が強い
- 特徴⑦|優しい時と機嫌が悪いときの差が激しい
- 特徴⑧|自分の話や意見を無視する
- 特徴⑨|執着や依存が高い(孤立化させる)
特徴①|「お前が悪い」と人のせいにする
モラハラ加害者は、自分の非を認めず、常に相手が悪いと決めつけます。
例えば、
- 仕事でミスをして落ち込んでいる時に、「そんなこともできないのか」と責める。
- 家事を手伝ってくれないことを指摘すると、「お前がちゃんと頼まないからだ」と逆ギレする。
など、どんな状況でも責任転嫁し、相手を責め立てます。
特徴②|被害者意識が強い
モラハラ加害者は、自分は常に被害者であるという意識が強く、周りの人が自分を理解してくれないと感じています。
例えば、
- 職場の上司や同僚の悪口を言い、「自分はこんなに頑張っているのに評価されない」と嘆く。
- 友達との関係がうまくいかないと、「あいつらは俺のことを妬んでいるんだ」と決めつける。
など、常に自分が不当な扱いを受けていると思い込んでいます。
特徴③|外面がいい
モラハラ加害者は、他人に対して優しく親切に接するため、周囲からは良い人だと思われていることが多いです。
そのため、被害者がモラハラの相談をしても、「彼はそんな人じゃない」「信じられない」と言われてしまうことがあります。
外面が良いのは、自分の評判を気にするためであり、本心では相手を見下しているケースが多いです。
特徴④|話し合いができない
モラハラ加害者は、自分の意見を押し通そうとするため、冷静な話し合いができません。
例えば、
- 相手の意見を聞かずに、一方的に自分の主張を繰り返す。
- 反論されると、怒鳴ったり、暴言を吐いたりする。
など、話し合いを拒否し、相手をコントロールしようとします。
特徴⑤|怒鳴ったりばかにしたりする
モラハラ加害者は、些細なことで怒り、相手を怒鳴ったり、ばかにしたりします。
例えば、
- 料理の味付けが気に入らないと、「こんなまずいもの食えるか!」と怒鳴る。
- 遅刻したことを謝ると、「時間にルーズなやつだな」とばかにする。
など、言葉の暴力で相手を精神的に追い詰めます。
特徴⑥|コンプレックス意識が強い
モラハラ加害者は、劣等感やコンプレックスが強く、それを隠すために相手を見下し、支配しようとします。
例えば、
- 学歴や収入にコンプレックスがあり、それを指摘されると激怒する。
- 外見に自信がなく、相手の容姿をけなす。
など、自分の弱さを認められず、相手に攻撃することで優位に立とうとします。
特徴⑦|優しい時と機嫌が悪いときの差が激しい
モラハラ加害者は、優しい時と機嫌が悪いときの差が激しいという特徴があります。
優しい時には、プレゼントをくれたり、優しくしてくれたりしますが、機嫌が悪い時には、暴言を吐いたり、無視したりします。
この態度の変化に、被害者は振り回され、精神的に不安定になってしまいます。
特徴⑧|自分の話や意見を無視する
モラハラ加害者は、自分の話ばかりをし、相手の話を聞こうとしません。
例えば、
- 相手の話を遮って、自分の話を始める。
- 相手の意見を無視し、自分の考えを押し付ける。
など、常に自分が中心にいたいと考えています。
特徴⑨|執着や依存が高い(孤立化させる)
モラハラ加害者は、相手に執着し、依存する傾向があります。
そして、相手を自分の支配下に置くために、友人や家族との関係を断ち切らせようとしたり、行動を制限したりします。
被害者は自分の選択だと思い込み、周囲から孤立して、加害者からの支配から抜け出せなくなってしまうことがあります。
彼氏がモラハラになってしまう背景
モラハラ加害者には、どのような背景があるのでしょうか? ここでは、パートナーがモラハラになってしまう背景について解説していきます。
- 家庭環境や元の性格
- 相手への依存と孤立化
- 追い詰められている、不安感
傾向①|家庭環境や元の性格
モラハラ加害者の多くは、幼少期の家庭環境に問題を抱えているケースが多いです。
例えば、
- 親から虐待を受けて育った
- 親がモラハラ加害者だった
など、親からの愛情不足や暴力的な環境で育ったことが、モラハラを引き起こす要因の一つと考えられています。
また、完璧主義や自己中心的な性格も、モラハラに繋がることがあります。
傾向②|相手への依存と孤立化
モラハラ加害者は、自分に自信がなく、相手に依存しているケースが多いです。
相手を失うことへの恐怖心から、束縛したり、支配したりすることで、相手を繋ぎ止めようとします。
また、相手を孤立化させることで、自分への依存度を高めようとする傾向もあります。
傾向③|追い詰められている、不安感
モラハラ加害者は、仕事や人間関係でストレスを抱え、追い詰められている状況であることが多いです。
そのストレスを、身近な相手にぶつけることで発散していると考えられます。
また、将来への不安や孤独感から、モラハラに走ってしまうケースもあります。
モラハラパートナーへの対処法
モラハラパートナーへの対処法として、まず「物理的な距離をとる」方法を紹介します。
- 別居や会う場所の工夫
- 周囲との交友関係を断ち切らない
- 不安になったら電話相談などを活用(緊急時は110番)
対処法①|物理的な距離を取る
モラハラを受けていると感じたら、まずは加害者である彼氏・彼女と物理的な距離を置くことが大切です。
物理的な距離を取ることで、冷静に状況を判断できるようになり、精神的な負担を軽減することができます。
1. 別居や会う場所の工夫
同棲している場合は別居を検討しましょう。 別居が難しい場合は、実家に帰ったり、友人の家に泊まったりするなどして、可能な限り加害者と離れる時間を作るように心がけましょう。
また、会う場所も工夫することが重要です。 密室で二人きりになることは避け、カフェやレストランなど、人目のある場所で会うようにしましょう。
2. 周囲との交友関係を断ち切らない
モラハラ加害者は、被害者を孤立させようとする傾向があります。 友人や家族との関係を断ち切らないように、積極的に連絡を取り、交流を続けましょう。
周囲の人たちに相談することで、精神的な支えを得られるだけでなく、客観的な意見を聞くこともできます。
3. 不安になったら電話相談などを活用(緊急時は110番)
不安を感じたり、危険な状況に陥ったりした場合は、ためらわずに相談窓口に連絡しましょう。
電話相談やメール相談など、さまざまな相談窓口があります。 緊急の場合は、警察(110番)に連絡しましょう。
対処法②|友人や家族に仲介してもらう
信頼できる友人や家族に、モラハラ被害について相談してみましょう。 第三者に間に入ってもらうことで、冷静な話し合いができる可能性があります。
また、友人や家族が加害者に対して注意をしてくれることで、モラハラが改善されることもあります。
対処法③|法的措置を検討する
モラハラが深刻な場合は、法的措置を検討しましょう。 弁護士に相談することで、慰謝料請求や接近禁止命令などの手続きを進めることができます。
法的措置は、モラハラから身を守るための有効な手段の一つです。
モラハラ彼氏と向き合う時に持つべき心構え
モラハラ彼氏と向き合う際に、どのような心構えが必要なのでしょうか?
- 自分と相手を別物と分けて考える
- 嫌なことは嫌と伝える
- 適切な距離感を保つ
- 周囲に相談する
心構え①|自分と相手を別物と分けて考える
モラハラ加害者は、自分の意見を押し付け、相手をコントロールしようとします。 しかし、あなたはあなた、相手は相手です。
相手の意見に流されず、自分の考えや気持ちを大切にすることが重要です。
心構え②|嫌なことは嫌と伝える
モラハラ加害者は、相手の気持ちを無視し、自分の要求ばかりを押し付けてきます。 嫌なことは嫌と、はっきりと伝えるようにしましょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、自分の気持ちを伝えることで、相手との関係性を見直すきっかけになる可能性があります。身体暴力が伴う場合は、意見を伝えることで危険性が増すこともありますので、注意が必要です。
心構え③|適切な距離感を保つ
モラハラ加害者は、相手に依存し、過度に干渉してきます。 適切な距離感を保ち、相手に振り回されないようにすることが大切です。
連絡頻度を減らしたり、会う回数を減らしたりするなど、自分を守るための工夫をしましょう。
心構え④|周囲に相談する
モラハラの問題は、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談しましょう。 友人や家族、専門機関などに相談することで、精神的な負担を軽減することができます。
また、客観的な意見を聞くことで、冷静に状況を判断できるようになります。
モラハラ彼氏に追い詰められているなら相談窓口に早めの相談を!
モラハラ彼氏に追い詰められていると感じるなら、地域の相談窓口などに助けを求めましょう。 一人で抱え込まず、専門家のサポートを受けることが大切です。
- 相談窓口①|配偶者暴力相談支援センター
- 相談窓口②|女性センター(男女共同参画センター)
- 相談窓口③|DV相談プラス
- 相談窓口④|ワンストップ支援センター(性被害に遭った場合)
- 相談窓口⑤|警察署や110番
相談窓口①|配偶者暴力相談支援センター
配偶者暴力相談支援センターは、配偶者からの暴力(DV)に関する相談を受け付けている窓口です。 モラハラを含むDV被害に関する相談、保護、支援などを行っています。
全国に設置されており、電話相談や面談相談が可能です。次に紹介する女性センターと兼ねている地域もあります。
相談窓口②|女性センター(男女共同参画センター)
女性センターは、女性が抱えるさまざまな問題に関する相談を受け付けている窓口です。 モラハラ、DV、ステルシング(性行為中に、合意に基づかずコンドームを密かに取り外したり損傷させたりする行為)、生活の困りごとなどの相談に対応しています。
女性相談員が対応してくれるため、安心して相談することができます。
相談窓口③|DV相談プラス
DV相談プラスは、DV被害者からの相談を受け付けている窓口です。 365日24時間対応で、電話相談、メール相談、チャット相談(12:00〜22:00)など、さまざまな方法で相談することができます。
匿名での相談も可能なので、安心して利用できます。
相談窓口④|性被害ならワンストップ支援センター
モラハラパートナーによって性被害を受けた場合は、ワンストップ支援センターに相談しましょう。 医療機関、警察、相談機関などが連携し、被害者への包括的な支援を提供しています。
相談窓口⑤|警察署
モラハラがエスカレートし、身の危険を感じた場合は、警察署に相談しましょう。 警察は、被害者の安全を確保し、加害者への対応を行います。
まとめ
この記事では、モラハラ彼氏の特徴、別れ方、対処法について解説しました。 モラハラは、身体的な暴力と異なり、目に見えにくいため、被害に遭っていることに気づかないケースも多いです。
しかし、モラハラは深刻な心の傷を残し、精神疾患を引き起こす可能性もあるため、早期の対処が重要です。
もし、あなたがモラハラで悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、相談窓口に連絡してください。 専門家のサポートを受けることで、モラハラから抜け出すことができます。
この記事が、モラハラで悩んでいる方の参考になれば幸いです。



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